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さよなら、前の家

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一年前に付けたポストを外す。

今日は、引き渡し日。
大家さんに、鍵を返しに行く。

一年前に、私たちが入居する以前は、
5~6年ずっと空き家だったこの家。

私たちが出て行った後は、
引く手あまた…ならぬ、「住み手あまた」だ。

すでに、2月1日から入居する人は決まっているし、
その次に順番を待つ人もいるのかもしれない。





さよなら、前の家_c0110869_231259.jpg

立科町にも空き家バンクの制度ができたが、
実際には、こちらに掲載されている何倍もの数の空き家が存在する。

水回りなどの修繕費用が出せず、
貸せる状態にないものか、
片付けられない大量の荷物があるか、
ヘンな人に貸したくないという、持ち主の気持ちの問題。

たしかに、賢そうな若者に貸したら、
宗教のアジトになっちゃったなんて、
田舎ではありそうな話。

でも、なんとか間に入って、
特別な条件を設定するなどして、
双方が良い思いをするようなシステムを作る努力をしないと、
人口減少の問題は解決しないんじゃないのかな。
支援金より何より、まず必要なのは、畑と家だ。

借りる方だって、完璧な状態の家を望んでいる訳じゃない。
百姓を志す人なら、
ある程度は、自分で修繕などトライするだろうし、
片付けなどの労力くらい、惜しまないと思う。

就農したい、
資金もコツコツ貯めてきた、
畑も空いている、
でも、住む家がない、という理由で、
前途ある若手の移住希望者をみすみす逃しているなんて、
なんてモッタイナイ話だろう。

そして、ケモノの住みかが増えていくばかり。









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ゴールデンウィークに咲く桜も、



さよなら、前の家_c0110869_23324226.jpg
こしあぶらや、野蕗新緑も、




さよなら、前の家_c0110869_23331912.jpg
枯れ葉舞う季節も、




さよなら、前の家_c0110869_23335113.jpg
雪景色も、
すべて堪能した。

一年間、ありがとう。


by motoarai | 2011-01-31 22:59
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